隠れ胆石(無症状胆石)と有症状胆石

隠れ胆石とは、胆石ができても胆石症の症状を起こしていない状態のことで、無症状胆石と言い、欧米ではサイレントストーンと呼ばれ注意されています。
胆石のうち症状が表れている、胆石症患者数の増加が顕著となっているので、無症状胆石、いわゆる隠れ胆石の存在が注意されているのです。胆石症すべてのうち、表に現れる胆石症状をもつ人は1〜3%に過ぎないと言われています、
自覚症状がないまま自然排泄されることもあり、本人が知らないままで終わることもあります。無胆石症は人間ドックで発見される事が多いため、近年では健康診断の必須点検項目とされる傾向にあります。胆石症は、高齢者の方に多く、性別では女性の割合が多くなっています。
胆石症患者の増加原因は、食事内容の欧米化が主たる原因とされますがそれだけではなく、過労、過食、アルコール摂取過多などもあがっています、このほか糖尿病患者や肥満体質の人にも出来やすいとされています。隠れ胆石、無症状胆石を用心する人は、食事、アルコール、極度の疲労、糖尿、肥満など客観的に振り返ってみることが大切かもしれません。しかし現代社会における日常生活においては、多かれ少なかれ逃れられない一面もあるため、胆石症状が表れている胆石患者数は氷山の一角に過ぎず、隠れ胆石、無症状胆石と言われる状態の人が相当な数に上っていると予測されています。

隠れ胆石を発見する検査方法

隠れ胆石を持っていることを自覚すれば、胆石の成長進行を防いだり、胆石症状の痛みで日常の生活に支障をきたすことがないようにその後の生活改善を図ることができます。健康診断で胆石検査を受け、胆石の有無を確認したいものです。
胆石にはいくつかの種類があり、種類ごとに特徴が分かれるため、その後の治療法にも関連して検査方法もいくつかにわかれています。検診などで主に利用されている方法は、腹部超音波検査です。エコー検査とも呼ばれ、エコーゼリーと言う物質を皮膚に塗り、超音波利用して胆石の有無を調べます。腹部超音波の検査方法は、胆石発見率が高く、胆石以外でも、胆嚢、胆管、肝臓の腫瘍などの検査でも採用されています。
エコーゼリーではなくヨード剤(造影剤)を使って、胆石による欠損影を映し出す検査は、胆嚢造影(DIC)と言いますが、発見確率が低く腹部超音波検査に対し約60%程度です。
造影検査法でも内視鏡を使った方法もあり、逆行性内視鏡的胆道膵管造影(ERCP)と言いますが、胆嚢や胆管の胆石を検査するだけではなく、その場で胆石を除去することもできる利点があります。

胆石症の予防と治療

健康診断で胆石が発見された場合、隠れ胆石、無症状胆石については、経過観察で生活改善を図りながら様子を見ることになります。手術については、胆石の大きさが約2センチの範囲内であれば常に必要ということではなく、食事療法が併用されることが多いです。
胆石が成長したり、有胆石症になった場合は、胆石の種類、胆石のある場所、胆石の大きさなどにより治療法も変わります。胆石を溶かす経口胆石溶解療法、胆石を破壊する体外衝撃波胆石破砕療法(ESWL)、開腹あるいは腹腔鏡によって胆石を切る嚢摘出術などの治療法があります。。胆石においても漢方や鍼灸による治療があり、発作に対する対症療法と、体質を改善していく原因療法に分けた治療が行われています。
胆石症の食事療法は、胆石の予防としても有効ですが、胆石が増えた原因を理解しその除去を検討することから始めます。胆石症の主な原因は、前述のとおり食事内容の欧米化や過労、過食、アルコール摂取過多、ホルモンバランスの変化などが関係していると言われています。
胆石予防のための食事療法では、カロリー、脂肪量を制限し、コレステロールの摂取を抑えます。脂肪の多い食物は計算しながらとるようにして、卵黄、豚肉、牛肉、ソーセージ、マーガリン、マヨネーズなどの肉類、乳製品から穀物、野菜、大豆類へ比重を移すことによって胆石症を起こしにくくします。
脂肪摂取制限のほかには、過労、過食、アルコールの摂取過多などを控えることも大切です。

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